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2022.08.01

【経営】令和4年版の男女共同参画白書を閣議決定

令和4年版の男女共同参画白書が閣議決定されました。この白書は、男女共同参画社会基本法に基づき、毎年、男女共同参画社会の形成の状況等について国会に報告するものです。

今回の男女共同参画白書は、「令和3年度男女共同参画社会の形成の状況」、「男女共同参画社会の形成の促進に関する施策」という2つの部分から構成されています。

特集として、「人生100年時代における結婚と家族~家族の姿の変化と課題にどう向き合うか~」がまとめられています。家族の姿の変化等については、未婚割合が増加していること、共働き世帯が増加していること、単独世帯の割合が増加していることなどが取り上げられています。

・コロナ下において、我が国における男女共同参画が進んでいなかったことが改めて顕在化した。問題の背景には、家族の姿が変化しているにもかかわらず、男女間の賃金格差や働き方等の慣行、人々の意識、さまざまな政策や制度等が、依然として戦後の高度成長期、昭和時代のままとなっていることが指摘されている。

・今や、女性の半数は90歳以上まで生きる。平均寿命は女性87.71歳、男性81.56歳であるが、死亡年齢最頻値は女性93歳、男性88歳であり、100歳を超える人は、令和2(2020)年時点で女性69,757人、男性9,766人となっている。まさに人生100年時代といえる。

・もはや昭和ではない。昭和の時代、多く見られたサラリーマンの夫と専業主婦の妻と子供、または高齢の両親と同居している夫婦と子供という3世代同居は減少し、一人ひとりの人生も長い歳月の中でさまざまな姿をたどっている。

・こうした変化・多様化に対応した制度設計や政策が求められている。

このような状況を踏まえたうえで、「人生100年時代における男女共同参画の課題」が、次のように示されています。

・人生100年時代を迎え、日本の家族と人々の人生の姿は多様化し、昭和の時代から一変。

・今後、男女共同参画を進めるに当たっては、常にこのことを念頭におき、誰ひとり取り残さない社会の実現を目指すとともに、幅広い分野で制度・政策を点検し、見直していく必要がある。

・長い人生の中で経済的困窮に陥ることなく、尊厳と誇りをもって人生を送ることができるようにするために、次のような事項に優先的に対応すべき。

 1.女性の経済的自立を可能とする環境の整備

 ・男女間賃金格差の解消

 ・成長産業への女性の労働移動

 ・ケア労働への評価、女性が多い保育・介護等の分野の賃金の改善

 ・地方における女性活躍推進

 2.世帯単位から個人単位での保障・保護/無償ケア労働を担っている人への配慮

 ・マイナンバー制度等を踏まえた、個人を単位とした制度設計

 3.早期からの女性のキャリア教育

 ・将来の職業選択に資する情報提供

 ・女性の就業に直結するリスキリングの機会の提供やリカレント教育等

 4.柔軟な働き方を浸透させ、働き方をコロナ前に戻さない

 ・テレワークや在宅勤務の一層の普及

 ・ワーク・ライフ・バランスの実現

 ・女性が昇進を目指せる環境作り

 5.男性の人生も多様化していることを念頭においた政策

 ・男性相談窓口の整備・拡充

 ・結婚支援、子供・子育て支援

 ・デートDV、ハラスメントに関する教育・啓発

詳しくは、こちらをご覧ください。

参照ホームページ[男女共同参画局]

https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/

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